私はもともとITの世界で仕事をしていて食べ物にはあまり関心のない人間でしたが、多くの人にコロッケに興味を持ってもらいたくて、目立つコロッケのかぶりものを被ってイベントや展示会に参加しています。それと同時に、「自然な食」について消費者の皆さんと考えたいという願いも、このかぶりものに託しているのです。
その理由は、畑違いの私が20年前に父親が経営するコロッケメーカーを継ぐことになってから食に関心がわき、いろいろと学んたことがきっかけでした。皆さんは自分が口にするコロッケなどの加工食品について、どんな材料でどんなふうに作られているかご存知でしょうか?世の中に流通する加工食品には、調べれば調べるほど使用することに疑問のわく農作物や原料などが存在することを知りました。そこで、父の時代に作っていたものとは全く異なる考え方や材料で、新しいコロッケを作ろうと試行錯誤を繰り返し、出来上がったのが我が子にも安心して食べさせられる無添加コロッケです。無添加であることは、安心できるというだけでなく、より自然だと感じます。本来食べ物とは人を健康かつ幸せにするものであり、それは自然な状態で育まれた材料で作ることが理想的だと思うのです。
「食べたものが人の身体を作り、心を作る」と私は信じています。そうした幸せな食は、自然を育み、地球を守ることにもつながるはず。これからも誠実にコロッケづくりを続けて参ります。