弊社の直営店では揚げ油に米澤製油さんの菜種油を使用させていただいています。今回は久しぶりの訪問です。門のそばまで来ると菜種を焙煎する芳醇な香りがあたり一面に漂っています。本社のある埼玉・熊谷は菜種油の産地でしたが、市場では安価な油が普及してしまい、ほとんどの菜種油を製造する会社がなくなってしまいました。実は、そうしたサラダ油や菜種油などの多くは、製造工程でヘキサンやシリコン、苛性ソーダなどの化学合成薬品を使用。ヘキサンはベンジンのような匂いで、これが食品に使われているのかと思うと不安になりますが、油の抽出の効率がアップします。しかし、米澤製油さんでは今でも効率が悪くても昔ながらの圧搾法のみで油を搾油し、精製にも化学合成薬品を使用しない徹底ぶり。「非遺伝子組み換えの菜種原料を使用し、国産原料の産地拡大にも努めています。実は菜種油はオレイン酸などの体に必要な栄養素をバランス良く含んでいるんです」と社長の森田さん。コロッケに独特の味わいをプラスしてくれるうえヘルシーなので、美味しいコロッケづくりには米澤製油さんの菜種油は欠かせません。